システム構築関係の職種分け

まじれすしちゃ嫌よと言うけども、、、。
http://angelicwing.net/diary/4092.html

僕は建築業界の人間なんだけれども、建築物を作るのも大規模になるとすごい分業の世界である。

小さい建物だと小さな工務店が間取りの設計から施工までやるけど、ゼネコンなんかだとそうでない。

大きく分けると、

  1. 設計者
  2. 監理者
  3. 施工請負、いわゆるゼネコン・現場監督
  4. 施工専門業者、実際に作る人、土方・大工とかユンボのオベとか色々

となる。

設計者が設計した建物を、施工請負が施工専門業者を集めてきてプロマネして作る。設計通り作られているかを監理者が監理する。

設計者が監理者を兼ねることも多い。


こういう分業だと、それぞれの職種は役割の違いであって、上下関係ではない。そして、決して延長線上には無い。当然である。

設計者は機能・使いやすさやデザインなんかを考慮して設計する。設計だけをやる会社が多い。

施工請負は、プロマネ専業であって、自分のところに大工とかはかかえていない。ほとんどが現場監督。で、現場監督は、入社したときから現場監督。

施工専門業者は、特定のパーツのみを作る。現場作業もあり、工場生産もある。バリエーションがすごく広い。

それぞれになるのに必要な教育も違う。


ただ、施工専門業者にプロマネっぽいことをする人がぜんぜんいないかと言うとそうではない。施工請負が施工専門業者に仕事を依頼すると、大まかな管理は施工請負がするけれども、細かい人員の配置や生産計画は施工専門業者が行う。
また、施工専門業者の下請け構造が深い場合もあるので、そういう場合だと、プロマネのネストも深くなる。

施工専門業者の現場に近い方では、現場作業職上がりの人が仕切りをしている。いわゆる職長とか親方とか言われる方々である。だから、現場作業からたたき上げてプロマネになれない訳ではない。しかし、大規模なものに関しては、初めからプロマネが別職種。別教育の方が生産性は良いだろう。

あと、設計は施工系に比べて専門性が高いので、まったくの別職種として扱うのが良いだろう。


こういう分業だと生産効率はいいのだけれど、雨漏りとか、問題が起こった場合の切り分けが難しい。

本来は、設計と監理が責任を持つべきなんであろうが、日本では技術的・資金的な問題もあるのか、施工請負が責任を持つことが多い。
まあ、対外的には施工請負が責任を持つのだけれど、責任施工とかいって、問題起きたらお前ところの責任だからねと言って、施工専門業者に責任を委任することが良く行われている。雨漏りしたら、やり直させる訳だ。

しかし、グレーな部分も多いのは確かである。もともとの設計が駄目だったなんてこともあるしね。


システム構築関係の職種分けって実際どうなってるんですか?
社内の情報系で使うちいさなシステムなんかだと、設計・構築共でだしちゃってるけど、その使いにくさとかから考えると、設計と構築が分離している方がユーザ企業にとっては良いような気がするのだけれど。

まあ、僕の外部でのシステム構築経験がほとんどないので、すでに分離しているのかも知れませんけど。