OSSにおける翻訳

オレンジニュース経由で、
http://d.hatena.ne.jp/kazama/20060318/p1

現状では,OSS翻訳を継続するのは非常に難しい.どこの団体も,特定少数のボランティアの熱意ある貢献によって支えられているが,必ずしもそれが安定していないのが現状だろう.

燃え尽き症候群が起こりやすい.つまり,一生懸命作業していた人でも,突然音沙汰がなくなるということが非常に多い.理由はいろいろある(一部は後述する)が,翻訳作業の協力者がそもそも非常に少ないことと,翻訳コストを低減すると共に品質をある程度に保つ技術が確立されていないからだと思う.

といったあたりが、とても同意するところだ。

僕の場合、PHPマニュアルの少し気になる翻訳文を直したくて、やりはじめたのだが、やっぱりプロで無いのでコンスタントに一定品質の翻訳文を作るのは難しいし、短い時間でたくさん訳せる訳でもない。
翻訳BOFで発表のあった翻訳メモリなどが、品質向上の一助となるのだろう。ただ、そういうツールが使えて初めて翻訳に参加できるということになれば、少ない翻訳ボランティアがさらに少なくなるのではないだろうか。

翻訳者を多くするにはどうすればよいのか?
それと、品質の一定レベル確保をどう両立するか?

あまり「これっ!」といった案が無いのだが、PHPでいえば、doc-MLでなくてUser-MLで翻訳活動して、活動が多くの人の目に触れるようにするとか、他のプロダクトとかの翻訳グループと協力するとか、一所に一晩集まって「校正キャンプ」(一晩中、翻訳じゃなくて、スタイルガイド見ながら既存の翻訳文の校正をひたすら行う)とか、そんなのしか思いつかない。