SI業界は建設業界に似ているというのは本当か?

http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20051109#p3
経由で、
http://blogs.itmedia.co.jp/pina/2005/11/post_8b60.html

多重下請け構造を持った請負業というところだけが似てるんじゃないでしょうか?あとは、かなり違うでしょう。サヤを抜いて丸投げなんて、建設業は法律上できないですし。

一番違う所は、建設、特に大規模工事の場合は、設計ができてから施工の見積もりが上がると言う事だと、個人的には思います。
たとえば、住宅を作るところを想像してください。
どこかの工務店に間取りを設計してもらうのと施工とをまとめでウン千万で一括発注するとします。条件として決まっているのは、敷地と部屋数と延べ床面積だけ。
このとき、ろくでも無い間取りや内装プランが出来てきたらどうしますか?契約解除してお金捨てます?
さらに、儲け主義の工務店に、やすい資材を高く売りつけられても、総額がきまっているからどうしようもないですね。発注した後ですしね。
設計者を別にたてるか、少なくとも設計が出来たあと施工の発注をすると、そういう問題はクリアできます。

アナロジーで考えると、ERPをそのまま使うような出来合い使用の場合は、設計が出来ているようなもので一括発注で良いけど、そうでない、自社業務ににあわせたシステム構築を発注する場合は、設計を別途にする必要があると思います。
ただ、建設業界だと設計図という設計の表現の仕方があるけど、SI業界は標準的な表現方法がなさそうに思えます。
建築だと、設計のコンペなんて言うのがあったりするけど、SI業界だとどうなんでしょうね。