えんこ

と、夜中に目が覚めると、バスが山中で止まっている。なかなか動き出さない。時間調整か何かだろうか。周りのペルー人も落ち着いている。

その後、エンジンが止まり、クーラーが動かなくなった。外が少し騒がしい。窓から見ると、真っ暗な山中で何か行われているのかわからない。

しばらくして、修理工っぽいつなぎを着たおっちゃんが乗ってきて、カーテンの紐を取り外していった。どうも、えんこしたようだ。こんな山中で。まあ、現地の人は落ち着いているようなので、動かないのを幸いにもう少し眠ることにする。

そうこうして2時間くらいたっただろうか。まだ、動かない。車中は蒸し暑くなってきており、何人かの乗客は外へ下りているようだ。ちょっと催してきたので、外に出てみることにする。見事にえんこしてました。前と後ろのボンネットは大きく開けられ、おっちゃんが修理してました。乗客は、文句を言うでも、状況を聞くでも無しに、静かに様子を見ていました。そして、僕はアンデスでタチション。

ここはどこら辺なのだろうか。周りは暗くてまったく解りません。数分に一度、車が通り過ぎていくだけ。そういえばさっき、後から来たバスが横に止まって、運転手と話してしたけど、あれはきっと6時クスコ発の後発のバスに抜かれたのに違いない。まー、いいけどね。

乗客はほんとに静かです。日本だったら、当然文句を言ってる人がいるだろうし、文句を言わないまでもどうしたのかを井戸端会議的に話してるだろうにね。

そして、止まってから5時間後くらいですか。ようやく動き出しました。