日本の町並みの汚さと知的所有権と

日本の町並みが、ヨーロッパほどの美しさを持っていないことは、多くの人が認める所であろう。
何故、日本の町並みはそれほど汚いのか。原因の一つに、土地所有者が持つ権利が強大すぎることがある。周りの町並みにマッチしない建物を建てるのが自由にできる。美しい町並みを作ろうと思えば、何らかの制限を課さなければならない。

これとのアナロジーで考えると、著作権を始とする知的所有権者が持つ権利が強くなりすぎれば、総体としての文化は美しくなくなるのでは無いだろうか。

たとえば、音楽の私的利用の制限という方向は、音楽文化を日本の町並みの様に汚い物としてしまう危険性はないのだろうか。