私、素人の発想かもしれませんが。

さて、よしおか氏は、日記 http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20041220 で、

日本のメインフレーマは、OS開発者やコンパイラ開発者やRDBMS開発者の雇用をほとんどできなくなって、その技術者達をSIの現場や営業やらに配置したが、技術立国たる日本はそれでいーのか?

と仰っている。

日本のIT産業の競争力のためには、OS等の基礎技術力がしっかりしていないと駄目だと言う発想なのならば、OS等ってそれだけで何か出来るものでもないし、そういう基礎的な技術の力だけあっても、それだけじゃ、単なる下請け産業じゃないですか。
たとえば、鉄という基礎資材があります。日本の産業力の維持のためには、鉄製造の技術力は重要でしょう。ただし、それも自動車などの、それを必要としている上流の産業があってこそです。それも、単に規格品を納めるだけでなく、特別な鉄を納めなければならない産業があっての話です。

自動車屋は今でも自分で車を作っているぞ。デジカメも冷蔵庫も洗濯機も液晶テレビもDVDレコーダーも自分で設計し製造しているぞ。たとえ製造を中国でやったとしても自分の手で作っているぞ。

とも仰っていますが、ここで挙げられている自動車とか冷蔵庫とかは、上流の産業なわけです。自動車屋が、自分で鉄を作ったりはしませんよね。

では、OS等の上部産業って何さってなると、僕はIT屋でないのでわからないけど、いわゆる「ソリューション関係」ですか、ここが強くならないと駄目なのではないかという感じがします。

OS等を鉄と例えるとは何たることかと言われそうだか、ITユーザの感覚からすると、トヨタが鉄作ってないのと同じで、何たらシステム開発がOS作って無くても不思議でもなんでもない。

最後に、

ミッションクリティカルなシステムを経験し当事者として関る。そーゆーことをオープンソースでやる。そーゆーことがオープンソースのおかげで可能になった。日本という国の起死回生のチャンスである。

と仰っているが、上流産業がしっかりしないと、オープンソースだと成果を外国に取られてお仕舞になりかねない。