建築業界

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50937516.html

日本だと工務店の設計施工が多いだろうから、こうしても良いかもね。

○○工務店様、

家を一つ設計施工してください。ただ、何が必要か具体的なことはまだわからないから、そこはよきに計らって。

寝室は、2つから、45室ぐらい欲しいかも。寝室の追加と取りやめは簡単に出来るようにしといてくれるかしら。図面が出来たら、あたしが何が気に入ったかを最終判断しますね。施工費の見積明細を付けるのをお忘れなく。後で好きなのだけをピックアップできるように。

かかる費用は、今住んでいる家よりも安上がりでないと駄目です。もちろん、今の家の欠陥(あたしが歩くたびにキッチンの床がきしむとか、壁の断熱がなってないとか)がすべて修正されている必要があるのは言うまでありません。保守費用も最低になるよう工夫するのもお忘れなく。ちょっと値は張るのかもしれないけれど、アルミやビニールやサイディングが必要になるでしょう(アルミが使えない場合は、その理由を委細もらさず説明すること)。はやりのデザインはすべて取り入れて、施工のときには最新の素材を使うようにしてください。モデルルームにひけをとらないように。ただし、キッチンには1952 年ナショナル製の冷蔵庫(と今の家にあるものすべて)が無理なく収まるようにすること。わたしの家族にぴったりの家を設計するのだから、当然ですが私の子供たち、それに親戚にも詳細に話を聞くように。そうそう、家に関しては一家言お持ちの姑をお忘れなく。一年に一度も家に来るんですからね。

選択肢は入念に吟味すること。ただし、最終決定権は当然あたしにあります。ささいなことであたしを患わせないこと。工務店様の仕事は、全体計画をたてて大枠を提示することです。例えばカーペットの色とかはおまかせね。ところで私のダンナは青が好き。

設計にあたっては資材とかに関しては心配ご無用。第一優先は詳細設計と仕様固めですから。ただし、あたしが承認ししだい、48時間以内に棟上げ完了できるように。

あたしにぴったりの家を作るのは当然だけど、いつかはあたしが家を別の誰かに売りに出すことを忘れないで。将来誰が買っても魅力的なものにすること。計画を仕上げる前に、近所の潜在顧客の了承もとりつけておいてね。

あたしのご近所に建った新築物件の視察は済ませておいた方がいいわ。あたしも多いに感銘を受けたし。あたしの家に必要なものもたくさんあったのよ。たとえば25mプールとか。工務店様なら、費用をぜんぜん増やさずに出来るわよね。

まずは、図面を一式用意してください。でも、本番デザインまでは必要ありません。施工の前に、他の工務店に見積もりを取るだけから。あと、誰が施工するかにかかわらず、施工に入ってから設計変更が必要になったら、追加費用はすべて工務店様の責任だということは念を押しておきます。

工務店様にとってこれほど魅力的なプロジェクトもそうはないでしょう!最新の技術と素材を使って、自由に設計施工できるんですから。滅多にない機会ですよ。アイディアと完成済みの設計(と掘り出し物の敷地)をもって今すぐご連絡下さいませ。

追伸: ダンナはあたしの考えをあまり気に入ってないみたい。まあ、そういう意見の相違をまるく納めるのも工務店様の仕事よね。自分でもいろいろ試してみたのだけどどうもうまく行かなくって。まあ、やってみてもらって旨くできなかったら、そのときには他の工務店を探すことにしますけど。

追々伸: もしかして、あたしが必要なのは家じゃなくてトレーラーハウスかも。もしそうなら、どんなのを買えば良いのか教えて!